桜桃忌/2019年

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桜桃忌(三鷹「禅林寺」墓前・銀座「ルパン」)on 2004年6月19日

2020/04/28

2019年(令和01年)・太宰治生誕110年  

※管理人注
2019年06月19日にFacebookに「FBF限定で、忘れない内に。在日外国人についての教訓」として投稿した内容を補足・整備し、本サイト(コンテンツ)に掲載する。

2019年

今日は私が敬愛する作家、太宰治の桜桃忌で、しかも今年は生誕110年に当たる。
毎年の事だが三鷹へ墓参に行き、太宰の墓前で太宰文学とその人に思いを馳せながら、ビールを呑んでいた。
しばらくすると中年の白人女性が墓前に手を合わせ、周囲の人に「自分は太宰文学をスペイン語に翻訳して出版している」みたいなことを言っている。とっさに私は、先ごろスペインでSATORI出版社というのが出来て、そこで太宰文学をスペイン語で出版した、というニュースを思い出した。
頃合いをみてその白人女性に「SATORI出版社の関係の方ですか?」と尋ねたら、即、全否定された。自著を何冊も取り出して「私は日本に来て25年、日本文学と太宰文学を研究している。日本語の文学をスペイン語に翻訳している」と言う。
へぇ、奇特だな?と思いながら話を聴いていると、確かに太宰治とその文学に詳しいのでいくつか質問してみたら、その辺の日本人の太宰ファンよりは遥かに詳しい。
そこで名刺交換となったが、果たして四ツ谷にある某私立大学の外国語学部の准教授だそうだ。しかし、名刺の肩書は「文学博士」となっていた。

某カトリック系大学准教授の名刺

感心していると、「日本に来て25年」「日本文学を研究」「特に太宰文学を研究して25年」と、ことさら(不自然なほどに)「親日で日本語に堪能な太宰文学の熱心な研究者」であることを何度も繰り返し強調するので、さすがの私もちょっと面倒になった。そのくせ、私の職業であるシステムエンジニア理解できていないようだ。
たまたまカバンに通州事件アーカイブズ設立基金ニュースレターが入っていたので、それを渡して「では、通州事件はご存知ですか?」と、試しに聞いてみた。

通州事件アーカイブズ設立基金 NEWSLETTER VOL.5

その白人准教授は表紙の「通州事件とは」の一文をサッと読んだかと思うと(中身は開こうともしなかったが)、突然「南京大虐殺はなかったのか?」と聞くので驚いた。
当然ながらニュースレターの表紙には「南京」の文字はないが、私は「無論、ありませんでした」と答えざるを得ない。そうしたら「では、慰安婦の強制連行もなかったのか?」とすかさず聞くので、(゚Д゚)ハァ? と思いながら「ありませんでしたよ」と答えると、今度は「なぜ?」と尋ねる。
それは中国のプロパガンダだからです」と答えたら、今度はやや離れた所にいた若い女性が突然ツカツカと私に寄ってきて、

私は中国人です。なぜアナタは南京大虐殺が無かったと言えるんですか?慰安婦の強制連行も無かったとなぜ言えるんですか?それを知らない人になぜ言うんですか?三鷹には中国人も多く住んでいて、太宰ファンも多い。アナタはなぜ事実と違うことを言うんです?私はアナタのような人が居ることが気持ち悪い。太宰さんに失礼でしょう?

いきなりこんな調子でまくし立てたので、私は正直、呆気にとられた。
私は「アナタが中国人なのは知らないし、知らない人に事実と違うことを言うつもりもないし、そしてなぜそれが太宰さんに失礼なのか?」と、丁寧な口調でその支那人女性(日本人と変わらない日本語だったが)に尋ねたが、それにはお構いなしに「その場にいないで、なぜ南京大虐殺が無かったと言えるのか?」と強い口調で私を(なじ)る。そばにいたその白人准教授の女性が、私が驚いて一言半句言う前に「そうですね、その場にいないのに無かった、とは言えない」と、これまた仰天なことを言う。私はさらに驚くほかはない。
( ゚д゚)ハッ! と思い返して「いやいや、歴史的な問題に関して・・・」と言いかけたところで、その支那人女性と白人准教授はすでに私に背を向け踵を返して歩き去ってしまった。
一体何だったのか?私のことを奇妙な事を言う、頭のオカシイ日本人だとでも思ったのだろうか?

この一部始終は太宰の墓前ではなく離れた場所でしていたのだが、私は日本人ということと、太宰治ファンということの、二重の意味で侮辱された気分で腹が立った。しかし、追いかけてまで議論するほどヒマでもないし、無駄なこともないだろうと思い直した。
そもそも、政治的な話を太宰の墓前の近くでする必要はない。単に「知ってますか?」という質問なのに、すべてが意外なことで、腹も立つが驚きの方が大きかった。

私が得た教訓は次の通りだ。

  1. 支那人は自分達に不利だと思う言説を少しでも聞いたら無理やりにでも他人の話に割り込む
  2. そして自分達の自説(それは多分に詭弁だが)を強弁する
  3. その上で他人の話は一切聞く耳を持たない
  4. 支那人はありとあらゆる場所に居るが(三鷹も侵食されている)日本人と見分けが付かない人間も多い
  5. 今回は言い合い(にもなってないが)で済んだが、日本人が支那人の論争に巻き込まれ、いつ暴力事件に発展するか分かったものではない
  6. 在日外国人は必ずしも日本について正しい知識があるとは言えないし、それが日本の大学に奉職するインテリ層であってもそうである

それにしても、この文学博士なる白人女性は一体太宰文学の何を研究し、そして何を得たのだろうか?
語学の教師で、自国の言語で文学作品の翻訳をやったら研究者だと言っているのならオメデタイとしか言いようがない。
太宰治の最晩年の作品に「如是我聞」があるが、その中に聖書の一節「禍害(わざわい)なるかな、偽善なる学者」が引用されている。太宰文学を研究していて、その意味が分からないとは言わせんぞ!

古本カフェ・フォスフォレッセンスにて「アイス太宰ラテ」650円

太宰治生誕110年の桜桃忌に「なんて日だ!」と忌々しく思ったが、古本カフェ・フォスフォレッセンスさんで「アイス太宰ラテ」(今年初のメニュー?)を注文して店主やお店のお客さんと楽しく会話していると、さっきまでの不愉快な気分が消し飛んでしまった。
毎年の桜桃忌は当然だが、毎回三鷹に行くと必ず寄るので、「やはりフォスフォレッセンスさんは三鷹には欠かせないオアシスだなぁ」としみじみ思う。