桜桃忌/2022年

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タグ桜桃忌, 2022(令和04)年, 太宰治生誕113年, 太宰治没後74年, 桜桃忌の翌日, 古本カフェ・フォスフォレッセンス, ダザイベート, 『思い出のダザイベート』


 
桜桃忌(三鷹「禅林寺」墓前・銀座「ルパン」)on 2004(平成16)年6月19日

2022/06/20

2022(令和04)年  

毎年6月19日の桜桃忌は天気が悪く、1990(平成02)年から桜桃忌に墓参し続けている私でも、こんなに快晴な日は今まで何日あったかと思うほどだった。
結論から先に言えば、この日、私は太宰の墓前に行けなかった
三鷹に向かう途中、武蔵野市の手前で急に体調が悪くなり、1時間ほど日差しを避けて休憩したものの、生命の危険を感じて「勇気ある撤退」をしたからだ。
帰宅途中、大きなスーパーに寄ってイートインスペースを見付け、荷物を下ろしてしばし休憩し、やっとの思いでスポーツ飲料の2Lペットボトルを購入、荷物を下ろしたテーブルに戻るやガブ飲みした。
30分ほどかけてペットボトルを半分ほど飲み終わった頃に、体調が回復してくることを実感し、生まれて初めて「あ、これが脱水症状というものか!」と思い知った。持参したお茶を飲んでいたから、まさか脱水状態になるとは思っていなかったのだ。
十分に体調が復活するまでにはもう少し時間がかかりそうだし、その上で三鷹へ向かうのも時間的にキビシイ。そこで、古本カフェ・フォスフォレッセンスさんに電話し、限定200部発行の20周年記念冊子『思い出のダザイベート』の取り置きをお願いしておいた。
なんとか無事に帰宅するも、1990(平成02)年以降、桜桃忌当日に太宰の墓前に行かなかったのは、第1回太宰治検定を受験しに青森県五所川原市へ行った、2009(平成21)年太宰治生誕100年)だけだ。
そう考えると、こんなにアッサリ脱水症状(とは知らなかったが)を呈して動けなくなり、ほうほうの体で帰宅するとは、まったく想定外だった。それだけ知らずに身体が老化しているのだろう。
翌20日も天気が良いことをネットの天気予報で調べ、スポーツ飲料の2Lペットボトルを2本購入し、冷凍庫にブチ込んで冷凍しておいた。

脱水対策

朝起きると冷凍した内の1本を冷凍庫から出して室温で解凍しつつ、昼食を摂ってから昨日のリベンジを果たすべく、出かける準備をした。
画像のように1本はすぐに飲めるように持参し、もう1本はデイパックに冷凍したままを忍ばせておいた。デイパックの冷凍1本はあくまで予備だが、最大で片道2Lを消費しても、往復できるための工夫である。
実際のところ、自宅を出て15分程度で息苦しくなり、口の周りが痺れて来た。昨日の経験から、この「痺れ」が口から頭頂部へ上に移動しながら、同時に手足も痺れてくるのが、どうやら私の「脱水症状」らしい。
ベンチを見付けて腰を下ろし、持参しているスポーツ飲料をガブ飲みしたが、1本全部を飲み尽くし、1時間も休憩するハメになった。

禅林寺 太宰治墓前 2022(令和04)年

桜桃忌翌日の太宰の墓前というのも、コレはコレでレアかも知れない。
墓前のお供物は翌日片付けると、かなり前にお寺の方に聞いたことがあったが、それでも私のように太宰の墓参をする人が絶えない証拠である。
今年は1日ズレてしまったが、今年も墓参して太宰治その人に思いを馳せた。

古本カフェ・フォスフォレッセンス

私の場合、太宰の墓参後に古本カフェ・フォスフォレッセンスさんに寄るのは、桜桃忌でない場合でもルーティーンのようになっている。
桜桃忌の場合は特に「今年はどんな企画なんだろう?」と、楽しみにしているのがここ数年の通例で、店主との濃い太宰談義も楽しみのひとつだ。
今年は”フォスフォレッセンス20周年記念冊子”『思い出のダザイベート』の編集・出版・販売というモノで、以前から「ダザイベート」は気になりながらも参加したことがないため、ぜひとも購入して読んでみたいと思ったのである。

フォスフォレッセンス20周年記念冊子『思い出のダザイベート』

お店に入るとお客は私のみで、挨拶もそこそこに店主が昨日お願いしていた『思い出のダザイベート』を一冊持って来てくれた。
昨日は本の販売のみで喫茶をやっていないのを知っていたので、今日は大丈夫かを確認し、アイスコーヒーをお願いした。ところが私の意識は『思い出のダザイベート』に行っているため、アイスコーヒー(桜桃のサービス付き)を撮影するのを忘れてしまった
画像では分かりにくいが、『思い出のダザイベート』はB6版46ページの冊子で、とてもシッカリした立派な冊子なのに驚いた。「これで200円、だと!?」儲けがないどころか、恐らく店主の持ち出しで作ったに違いない出来だ。
私はまず「はじめに」を読み、目次をチェックして本文を斜め読みしてみた。すぐに気付いたのが、寄稿者が圧倒的に女性であること。また、世間的に「コロナ禍」が収束していないとは言え、「ダザイベート」は再開しないのか?等。
最初は言葉を選び選び質問したが、昨日の桜桃忌の話題(なんでも、今年は太宰の墓を抱きしめて写真を撮る若い女性がいたんだとか)から徐々に会話が盛り上がり、白百合忌その他の太宰治文学忌について、また、インターネットとサイト運営に関することまで話が広がった。
太宰治についてマニアックな会話が出来る人でさえマレだが、しかも現在進行形でウェブサイトを運営している人は、ごくごく限られる。
本稿で店主とのマニアックかつ面白い会話の詳細はお知らせしないが、また新たに研究するネタが増えたし、久しぶりに楽しいひとときが過ごせて嬉しかった(最近は肉体的・精神的にツライことが多かった)。